石川島記念病院に入職して10ヶ月になります。それまでは病院給食委託会社で様々な病院や介護施設で働いていましたが、栄養士というよりは調理師として、厨房での調理業務がほとんどで、栄養士として自分のやりたい事とは差があると思い、転職しました。

委託会社と病院栄養科での仕事の最大の違いは、食事を召し上がる患者さんの声を直接聞くことが出来ることです。食事の際、病棟のデイルームや病室でお食事の召し上がり状況を確認し、ご意見やご要望をうかがいます。お食事の好き嫌いとともに、美味しい食事の思い出やご家族の話も聞かせていただく事が出来て、これからどのような新メニューに取り組んで行こうか、イメージが湧いてきます。

病院という狭い限られた空間でリハビリに励んでいらっしゃる患者さんが、食事をとても楽しみにしていただいていることを常に頭に入れて、少しでも美味しい食事を召し上がっていただこうと精一杯頑張りたいです。

患者さんに「おいしかったよ！」と言っていただくと、とても励みになります。退院される患者さんが、笑顔で手を振っていただくと、私も少しは患者さんの力になれたのではないかと嬉しくなります。