仕事のやりがい
Vol.024
2020.09
看護師
勤続年数: 2年
患者さんの気持ちに寄添うということ
私の受持ち患者さんは、脳梗塞の再発で2回目の入院の男性の方です。てんかん発作後、尿閉になり導尿を行っていました。私は入院時に「尿閉で導尿しなきゃいけないから、排尿量や導尿手技に気をつけないと。」という気持ちでした。毎日トイレ誘導、排尿測定、残尿測定、6時間毎に導尿と処置や観察に追われました。そんなある日、患者さんが「こんな下のお世話になってダメだね。」という言葉を発しました。ふと自分が患者さんの立場だったら、毎日導尿されたり、残尿測定されるのは嫌だと改めて思い直しました。自分がする処置や観察のことに捕らわれていて、患者さんの気持ちを考える事を忘れていたことに気付きました。それからは、患者さんへの励ましの言葉をかけたり、患者さんへの対応を見直すようにしました。今では尿閉も改善されて、患者さんから悲観的な気持ちが聞かれることもなくなりました。看護師、医療者にとっての当たり前は、患者さんにとっては当たり前でなく、苦痛や辛さがあるものだと考えて、これからの看護に活かしていきたいと思います。患者さんが辛い時に、励まして支える事が私の仕事のやりがいです。