コロナ感染の流行に伴い、昨年9月から当院は回復期病院からコロナ専門病院に移行しました。しかし、コロナ感染状況が落ち着いたことで、10月より空床が続き患者さんに看護を提供できない日が続きました。これまで当然のように行っていた看護を行えないことで、患者さんとのふれあいや一緒に何かを行う事に喜びを感じていた事を再認識しました。私はご高齢の患者さんとお話しをしたり、一緒に散歩したりする事が好きで、いつも患者さんを誘って病院の外にくりだしていました。歩けた喜びを分かち合い、一緒に考えたり話し合ったりしていた日常がとても掛け替えないものであることに気づかされました。ご家族に会えない長い入院期間を乗り越え、笑顔で退院できた時、この仕事をやっていて良かった、看護師で良かったと改めて実感しまし
た。1月に入り急激にコロナ感染患者が増え、入院患者も増加傾向です。オミクロン株で個室隔離を余儀なくされた患者さんの対応を行い、病気への不安やご家族と過ごせないストレス、報道から得た情報で不安が増大するなど、看護師が心のケアに大きく携わっている事も認識しました。患者さんに関わることで一つ一つ不安が軽減している表情を感じることもまた、看護師としての喜びであり、やりがいに繋がっています。