仕事のやりがい

Vol.054
2025.08
管理栄養士
勤続年数: 7ヶ月

病院の管理栄養士としてのやりがい

石川島記念病院に入職して半年が経ちました。以前は介護施設で管理栄養士として働いていたため、病院での業務に最初は戸惑いもありました。地域包括ケア病棟では、患者さんごとに異なる疾患に対応した栄養管理が求められる一方で、リハビリの進行状況に応じた食事の工夫も欠かせません。さらに入院期間が比較的長いことから、食事は治療の一部であると同時に「生活の楽しみ」としての役割も大きいと感じています。
もちろん、集団給食という形で提供するために、すべてのご希望に応えることは難しい場面もあります。そんな中で私が大切にしているのは、ミールラウンドです。患者さんの病室に伺い、世間話を交えながら食事の感想を直接聞かせていただくことは、次の献立作成や工夫に大いに役立っています。
先日、退院された患者さんから「入院中の食事が美味しかった」「教えてもらったレシピを家でも作ってみます」と書かれたお手紙をいただきました。その一言で、日々の努力が確かに患者さんに届いていたのだと実感し、とても嬉しく思いました。
気を抜けない毎日ではありますが、患者さんからの言葉や笑顔が私の背中を押してくれます。食事を通じて少しでも力になれること、そしてその想いが患者さんに伝わったと感じられる瞬間こそ、この仕事の大きなやりがいです。