仕事のやりがい

Vol.059
2026.01
看護師
勤続年数: 5年4ヶ月

退院がゴールではない看護

石川島記念病院で働き始めて5年4か月が経ちました。地域包括ケア病棟で看護師として働く中で、以前よりも強く感じているのは、「退院はゴールではなく、次の生活のスタートである」ということです。
地域包括ケア病棟には、急性期を脱したものの、まだ自宅での生活に不安が残る患者さんが多く入院されています。私たち看護師は、治療や日常ケアを行うだけでなく、「この方が退院したあと、どんな生活を送るのか」を常に考えながら関わっています。
その中で、院内の訪問診療や訪問看護との連携はとても重要な役割になります。入院中に見えてきた生活上の課題やご本人・ご家族の思いを、退院後の医療やケアにつなげていく必要があります。ただ、実際にやってみると簡単ではありません。病棟で見えていることと在宅で起きることには違いがあり、「これで本当に大丈夫だろうか」と悩む場面も少なくありません。
それでも、退院後に訪問スタッフから「家でも元気に過ごされていますよ」と聞けたときは、本当に嬉しく思います。病院の中での看護が、患者さんのその後の生活につながっていると実感できる瞬間です。
病棟だけで完結する看護ではなく、地域での生活まで視野に入れて関わることは難しさもありますが、その分だけ学びも多く、看護の奥深さを感じています。これからも、患者さんが安心して次の生活へ進めるよう、病棟から地域へとつながる看護を大切にしていきたいと思います。