仕事のやりがい
Vol.061
2026.03
理学療法士
勤続年数: 5年3ヶ月
“地域包括ケアのリハビリ”を考え続ける面白さ
石川島記念病院に入職して5年3か月。昨年から主任を任され、リハビリテーション部の立場から病院全体を見る機会が増えました。当院はもともと回復期病棟でしたが、現在は地域包括ケア病棟へ転換しています。ただ、地域の中では「リハビリがしっかりできる病院」というイメージを持っていただいていることもあり、今でも“リハビリを希望して転院される患者さん”が非常に多いのが特徴です。その期待に応えたい気持ちは強くあります。一方で、地域包括ケア病棟では、回復期と同じように長時間のリハビリを提供し続けることが、必ずしも病院経営や病棟運営に合っているわけではありません。リハビリを「たくさんやること」が正解ではなく、患者さんの状態や退院後の生活、病棟全体の流れを踏まえながら、“必要なリハビリを、必要な分だけ、最大限効果的に行う”ことが求められます。正直、これは簡単ではありません。患者さんやご家族の期待もありますし、スタッフ側にも「もっとできるのでは」という思いがあります。その中で、「この方に本当に必要な支援は何か」を多職種で話し合いながら、限られた時間や単位の中で最大限の成果を出していく。そこには、回復期とはまた違った難しさと面白さがあります。また、病棟看護師やMSW、訪問部門とも連携しながら、“退院後の生活”を見据えてリハビリを組み立てていくことも、地域包括ケア病棟ならではだと感じています。単純に歩行距離を伸ばすだけではなく、「家に帰って生活できるか」という視点で関われることに、大きなやりがいがあります。「リハビリをたくさんやる病院」ではなく、「その人に合ったリハビリを本気で考える病院」でありたい。主任という立場になった今は、そういうチームを作っていくことにもやりがいを感じています。