仕事のやりがい
Vol.062
2026.04
管理栄養士
勤続年数: 1年3ヶ月
“病院食っぽくない病院食”を目指して
石川島記念病院に入職して1年3か月。管理栄養士として働く中で感じているのは、地域包括ケア病棟の食事は、“ただ栄養を満たせばいい”わけではないということです。当院には高齢の患者さんが多く入院されています。長い人生を過ごしてきた分、食へのこだわりを持っている方も多く、「味が薄い」「魚の焼き方が好きじゃない」「昔はもっとこうだった」など、本当にいろいろな声をいただきます。正直、最初は戸惑いました。でも、働いていくうちに、それだけ“食事を大切にしている”ということなのだと感じるようになりました。特に地域包括ケア病棟では、入院期間が比較的長くなることも多く、食事は生活の楽しみそのものです。だからこそ、私たちも単純にカロリーや塩分だけを見るのではなく、「どうしたら最後まで美味しく食べてもらえるか」を考え続けています。例えば、同じ軟菜食でも盛り付けを少し変えてみたり、食欲が落ちている方には温度や香りを工夫したり。時にはミールラウンドで患者さんと雑談をしながら、「次はこうしてみようかな」とヒントをもらうこともあります。もちろん、集団給食なので限界もあります。でも、その制限の中で“できる工夫”を探していくのが、この仕事の面白さだと思っています。「今日のご飯、美味しかったよ」その何気ない一言が、想像以上に嬉しい。病院食だから仕方ない、ではなく、「病院食なのに美味しい」と思ってもらえるように。毎日、厨房スタッフや他職種と相談しながら試行錯誤できるこの環境に、私はやりがいを感じています。